ストップ アニマルテスト!キャンペーン は、今年も化粧品・トイレタリー製品の動物実験に反対するデモ行進をおこないます。今年に入り、資生堂と花王が実験動物を使わず試験管の中で化粧品原料のアレルギー性を見極められる安全性試験方法を共同開発しまし、また、化粧品開発の技術者らでつくる「日本化粧品技術者会」が、同会の会誌に来年以降、生きた動物を実験に使った研究論文を一切掲載しない方針を決めるなど、地道な草の根活動・消費者の不買運動などの成果が少しずつ現れてきています。
しかし、上記の2企業が動物実験を完全廃止したわけではありませんし、まだまだ多くの人が自分の消費行動の裏に隠された虐待・そしてそれをなくす選択肢があることを知らないのも事実です。
化粧品・トイレタリー製品の動物実験に法的義務のない今、業界での動きが顕著になってきた今こそ、行動を継続し監視の目を緩めないことが大切です。今年もご参加ください!
SATCって?
国民の動物実験に対する関心を喚起し、世論に火をつけるために集まった個人のネットワーク。学生・会社員等で構成され、特定の団体ではなく全ての動物実験を無くしていきたいと願い行動する有志が2002年に集結し、毎年10月にデモを行っています。
初年度は、日本での動物問題のデモ行進としては異例の130名の参加者を集め、平日昼間の銀座の街を大行進。2回目となる昨年は、初年度に関西地方から駆けつけた参加者がその後大阪でも実行委員会を立ち上げ、土・日2日間の東京(渋谷)・大阪(御堂筋)でのリレー開催となり、2カ所合計で約260名が参加。アーティストのブライアン・アダムス、世界最大の動物の権利団体であるPETA(会員数70万人)の代表者がメッセージを寄せてくれるなど、確実に大きな波の震源地となってきています。
化粧品・トイレタリー製品の動物実験って?
いつもあなたが使っている化粧品やシャンプーなどのために動物が犠牲になっていることを知っていますか?
2001年4月より、化粧品等の成分に関する規制緩和が実施され、それ以前は新規成分を配合するためには厚生省への申請・許可が義務付けされていましたが、現在は全成分を表示すれば、企業の自己責任のもと自由に開発・配合・製造販売できる事になりました。一部特殊なケースでは義務付けがありますが、それも企業方針によって避けることができる程度のものであり、動物実験は100%なくす事が可能なのです。
日本には、安全性の確認された7000種以上の化粧品成分があります。これ以上多くの動物を犠牲にする必要はありません。
また、人工皮膚・スキンテックス・アイテックス・人間皮膚パッチテスト など、動物実験よりも信頼性が高くかつ低コストな「動物実験代替法」も数多く存在します。代替法により試験期間が大幅に短縮されるケースもあります。
現在、海外の多くの国で化粧品のための動物実験は法律で禁止されており(EU全体では2009年から)、数多くのメーカーが動物実験を行わず安全性の高い商品を開発し販売しています。しかし残念ながら日本の大手メーカーのほとんどどは動物に苦しみを与える方法を選択しています。
しかし、状況は確実に変化してきています。消費者の声や世論が、流れを変えたのです。
なにか できるかな ?
実はとっても簡単なことなんです。商品を購入する時に動物実験を行っていないメーカーを選択し、そして友人やご家族にこの事実を伝えて下さい。少しでも多くの方に。それが大きな力となります。(SATCでは動物実験していないメーカーリストを作成してます)
「消費者は動物実験を望んでいない」〜これが企業や行政に伝われば、必ず動物実験は廃止される筈です。海外では消費者の非買運動による企業の動物実験廃止例が、数多くあります。もうひとつ、動物実験を行っているメーカーに手紙やFAX・電話で「動物実験の即時廃止」を要望しましょう。
そして、デモ行進で私達と一緒に「動物実験廃止」を訴えましょう。
動物の犠牲をあなたの手でなくそう! 参加お待ちしてます。
賛同のメッセージ
ジョン・ロビンズ
John Robbins