2003年10月
メッセージ 12
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日本化粧品工業連合会からの回答書

STOP ANIMAL TEST CAMPAGIN実行委員会御中

平成14年10月23日
日本化粧品工業連合会
広 報 委 員 会

化粧品製造に関する要望書への回答

10月10日付で(株)資生堂へ提出された要望書については業界全体に関わる問題であることから、当連合会より業界を代表して回答させていただきます。化粧品産業は、化粧品による皮膚等の機能の維持増進はもとより、人々の暮らしに精神的なうるおいを与えることを通じて、国民生活の質的な向上に寄与しており、今後もより有用な化粧品を提供していくことが使命と考えております。

 同時に化粧品は、人体に直接使用する商品であるため、消費者の安全性確保を最優先に考えて製造されており、このことは、市場に化粧品を提供する上での原点というペきものです。

 より有用で、より安全性の高い化粧品を提供するためには、確立されている試験法を用いて評価することが原則となります。

 これまでに、動物愛護の観点から、動物を用いない試験法の確立に向けた研究が、日本を含めて国際的に行われてきました。その結果、一部の試験においては動物を用いない方法を採り入れることも可能な状況になってきています。

 一方、動物を用いる方法については、既存のデータを積極的に活用することにより無用な試験の実施を回避していますが、どうしても回避できない場合においても、使用する動物数を最少限にとどめるとともに、動物の苦痛の排除に努力する等十分な配慮がなされた対応が行われております。

 日本化粧品工業連合会としても、動物を用いない方法が一日も早く確立されることを願い、代替法の開発を進めたり、日本動物実験代替法学会に1990年の発足当時から維流して資金援助する等の活動を行ってきております。

 しかしながら、現時点におきましては、国際的な専門家による同意が得られた動物を用いない方法はごく一部しか確立されていないため、動物による試験を全廃する状況には至っていないものと考えます。

 以上のように、より有用で、より安全性の高い化粧品を提供するためには、現状では残念ながら動物実験を全廃することは困難な状況にありますが、動物を用いない方法が早期に確立されるよう、引き続き化粧品業界としても協力し、積極的に参加する考えでございます。

 今後も、化粧品業界は、豊かな国民生活に寄与するため、安心してお使いいただける有用な化粧品を提供してまいります。

以上

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化粧品工業連合会との話し合い報告(工事中)

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