化粧品業界
  国会質問
  補助金停止願

 

 

■ラベル表示に関する化粧品メーカーへのアンケート <結果> 

 動物実験はしていないが製品にその表示のないメーカーに対してお願いしたアンケート結果のです。

アンケート送付:2003年5月
回答回収: 2003年5月〜6月
有効回答について: 送付63社中16社より回答。
うち1社は文書による回答でしたので、有効回答は下記の15社となっています。関連メーカーよりまったく同じ回答をいただいたケースは1社とカウントいたしました。

株式会社井田ラボラトリーズ(含む株式会社セザンヌ化粧品)
ベルモント化粧品株式会社
株式会社トライパワーグループ
株式会社カワイ化粧品
シャボン玉石けん株式会社
株式会社ドクターエルウィン
株式会社ナトゥールトレーディング
太陽製薬株式会社
リカパピヨン化成株式会社
リマナチュラル株式会社
株式会社ベルジェールインターナショナル
ロクシタンジャポン株式会社
株式会社カツウラ化粧品
丸紅ケミックス株式会社
株式会社ヴァーナル

お忙しいところご協力ありがとうございました。

 

1. 貴社では製品のラベルに動物実験を行っていない旨を表示されていますか。

選択肢 回答数
はい 1
いいえ 14

2. 「はい」の場合、どのような文言(またはロゴなど)を使用されていますか。

  • パンフレットに印字。商品にかかわる動物実験は一切行っておりません。

3. 「いいえ」の場合、今後表示する予定はおありですか。

選択肢 回答数
はい 5
いいえ 8
無回答 1

  「はい」と回答したメーカーの内、1社が「03年10月頃」を予定と回答。

4. 「いいえ」の場合、表示されない理由を教えてください。

  • 動物実験を行わない事は当然の事であり、あえて表示して誇示する事は行わない方針であるため。
  • 動物愛護の面から動物実験を廃止/最小限の実施にしようとする社会的な流れや、代替法の研究の活発化については歓迎するべきものと捉えており、現在は自社での原料・製品を用いた動物実験は行っておりませんが、商品政策上、あえてそれを訴求いたしません。ご理解賜りますよう宜しくお願いいたします。
  • 検討中。化粧品には一切動物をしようしていない唯一の会社ではありますが、動物と化粧品によるラベル表示に少々抵抗感があるため。
  • 製品ラベルに表示するスペースがない為
  • 輸入製品の為、本国での表示に従っている為(各製品に表示はできませんがパンフレットには記載しております。)
  • 動物実験をしていないことをことさらアピールするつもりはありません。
  • コスト、その他。
  • 動物実験をしていない事が当社化粧品の使用の動機となる事は特に望まないから。むしろ、化粧品そのものの考え方を理解し使っていただきたいから。
  • 弊社製品は全て委託製造であり、製造元の中には医薬品原料の研究開発を行っているところもあり、単に弊社が動物実験を行っていないことを表示すると、弊社製品が動物実験とは無関係であると消費者に誤認される恐れがあると考えています。また、その製品が動物実験とは無関係であるかどうかに関して、日本国内での判断基準が統一されていない点からも、消費者に誤認される恐れがあるとも考えています。

5. 貴社はホームページを開設しておられますか。

選択肢 回答数
はい 13
いいえ 2


6. 「はい」の場合、ホームページ上で、動物実験を行っていない旨を記載されていますか。

選択肢 回答数
はい 4
いいえ 9


7. 「いいえ」の場合、今後記載する予定はおありですか。

選択肢 回答数
はい 5
いいえ 4
無効回答 1

「はい」と回答したメーカーの内、3社がそれぞれ、5/20頃、 7月頃、 03年8月頃と回答。

8. 「いいえ」の場合、記載されない理由を教えてください。

  • 世界共通のホームページで、日本では今のところ内容のコントロールをしていません。

その他、2社が質問4で記載した理由に準ずる旨回答。(再掲)

  • 動物実験を行わない事は当然の事であり、あえて表示して誇示する事は行わない方針であるため。
  • 弊社製品は全て委託製造であり、製造元の中には医薬品原料の研究開発を行っているところもあり、単に弊社が動物実験を行っていないことを表示すると、弊社製品が動物実験とは無関係であると消費者に誤認される恐れがあると考えています。また、その製品が動物実験とは無関係であるかどうかに関して、日本国内での判断基準が統一されていない点からも、消費者に誤認される恐れがあるとも考えています。

9. 今後、動物実験の代替法を促進する又は一般消費者に対して動物実験を行っていないメーカーを選択するよう促す目的の印刷物などで、貴社が動物実験を行っていない事を盛り込ませていただいてもよろしいでしょうか。

選択肢 回答数
はい 10
状況による 4
いいえ 1

 

10. 「状況による」場合、どのような点が問題となりますか。

  • 私共が知らない所でいろいろな印刷物に転写された場合、ニュアンスが違って伝わる事が過去にあったので確認させていただきたいと思います。
  • 化粧品原料メーカーとの兼合い
  • 動物実験イコール大企業、動物実験をしていないイコール安全性? 現に安全性に関しての質問が来ます。その度に正直に返答しておりますが、動物実験をしていないと広く知らしめる事は、逆に製品に対する安全性に疑問を感じる消費者が日本ではまだまだ多いと思う。

その他、2社が質問4で記載した理由に準ずる旨回答。(再掲)

  • 動物実験を行わない事は当然の事であり、あえて表示して誇示する事は行わない方針であるため。
  • 弊社製品は全て委託製造であり、製造元の中には医薬品原料の研究開発を行っているところもあり、単に弊社が動物実験を行っていないことを表示すると、弊社製品が動物実験とは無関係であると消費者に誤認される恐れがあると考えています。また、その製品が動物実験とは無関係であるかどうかに関して、日本国内での判断基準が統一されていない点からも、消費者に誤認される恐れがあるとも考えています。

11. 「いいえ」の場合、その理由を教えてください。

無回答

12. 今後、動物実験の代替法を促進する又は一般消費者に対して動物実験を行っていないメーカーを選択するよう促す目的のイベントや活動において、何らかのご協力をいただくことは可能ですか。

選択肢 回答数
はい 3
協力できるとは限らないが知らせてもらうのはO.K 7
いいえ 4
無回答 1

 

13. 「はい」「知らせてもらうのは構わない」の場合、ご協力いただける可能性のある事項について印をつけてください。またはご提案などがありましたら教えてください。

コメント

  • 貴ボランティアの方の中に、動物実験を行い化粧品(化学成分)としての会社が90%以上を占めています。自然社会の中で当ボランティアの皆さんも動物を使った化粧品使っている方が多いと抱きます(ママ)。不買運動を促進した社会の渦中とすべきならば全員協力へ再検討すべきと思います。

14. 今後日本でも、化粧品の開発・製造において動物実験を行わないことが主流になってくると思われますか。

選択肢 回答数
はい 13
いいえ 2

15. 「いいえ」の場合、それはなぜだと思われますか。

  • 色香の豊富、長期保存、安価、簡単に流行製品の製造可能、トラブル肌に逆作用でダマす商品化、化学で表面の美を作り出す商品化、被害を考えずいかに不況に強い売れる商品化の社会にある等々。
  • 新規物質の開発・応用競争はなくならず、その為の実験も直接人体へとは向かわないと思う。(コスト等で)

16. 欧米では動物実験を行っていない企業を正式に認証する機関など(http://www.leapingbunny.org/)が存在します。日本でも今後このようなシステムが必要だと思われますか。

選択肢 回答数
はい 10
いいえ 2
無回答

3

コメント

  • 第一に、動物実験を行わないという常識が定着するのは時間の問題であるという事。 第二に、動物実験を行わなければ良いという事でもない考えるため。
  • 行政は大手との癒着が存在。女性の肌はトラブル被害に見舞われており行政は全く化学成分の存在を無視し、逆に自然化粧品会社を規制し強化されている(?)にあります。
  • わかりません。
  • 代替法の確立や法整備により、できるだけ減らしていくべきだと考えます。

17. その他本件に関し、ご意見・ご提案などおありでしたらご自由にお書き下さい。

  • 私たちは総ての命あるものを大切にする事を心がけております。人は生きていくために沢山の命のおかげを被っているのですから、動物植物にとどまらず、この世に縁のあるもの総てを大切にすることが宇宙の法にかなうことと考えております。
  • 動物実験をしていない旨の統一マークがあるなら教えてください。ボトルやカタログに出したいと考えます。統一マークがないなら是非作って欲しい。
    もっと根本的に、行政機関や国に是正を図り化学成分の化粧品を不買の抵抗を強めるべき刷新が肝要です。当、私共の会社は、27年間行政へ刷新すべき化学成分の是正を訴え続けております。
  • 弊社が動物実験を行っていないのは、企業規模等により、社員及び少数のモニターでの実験による開発程度しか行えない企業ともいえます。人間の生命に関わりのない化粧品程度に動物実験が必要かと問われれば疑問点もあり、むずかしい問題と思います。
  • 最近、動物実験に関するアンケート要請が多いようです。当社製品は使用している主原料も、ミルクとハチミツ以外は植物です。

総括:

 有効回答数が少なく、これのみで化粧品メーカーの真意を汲み取れるものではありませんが、おおよその傾向は読み取れるのではないかと考えます。

  結果としては、動物実験していないことをプラス材料と考えるメーカーと、積極的なアピールを躊躇するメーカーとの温度差が明確に感じられる結果となりました。予想されていたことですが、商品へのラベル表示をためらう理由として、「逆に安全性に疑問を生じさせるのでは」という懸念を揚げているメーカーがあり、理由を明確に揚げていないメーカーに関しても、おそらくこの点がもっとも懸念されている点なのではないかと想像がされました。また、コスト面、原材料メーカーとの兼ね合い等もネックとなる現実が浮かび上がっています。

 しかし今回、多くの化粧品メーカーが、化粧品の動物実験の今後に関して「なくなっていくだろう」という予想を立てていることは、私たちを大きく励ます結果となりました。残念ながらホームページ上での表示時期を回答くださったメーカーに関して、2003年11月現在更新が見られないケースもありますが、今後とも私たちSTOP ANIMAL TEST! CAMPAIGN ではメーカーに声を届ける活動を続けていきたいと考えています。

ページのトップへ戻る▲

Copyright© STOP ANIMAL TEST! CAMPAIGN all rights reserved