いつもお世話になっているケミマガさんより、欧州委員会がREACH規則の現在までの振り返りをまとめた報告書を発表したとのこと。
REACHのレビュー報告書
http://ec.europa.eu/enterprise/sectors/chemicals/documents/reach/review2012/index_en.htm
2013/02/05
Report from the Commission」には、動物実験についての章があります。
・9割の登録(ドシエ)は、合同で申請され、(動物実験を避けるための)データの共有はうまくいっている。
・登録者は、試験を避けるための規定を広範囲に活用した。
・登録者は概して、不必要な試験提案をしなかった。
・試験提案をする手順はうまくいっていた。
・試験提案は予想されたよりも少なかった。幾分かは、代替アプローチが不適切であったためである。
・107の高次の動物試験が、試験提案なしに行われたようだ。
まあ押しなべてうまくいっていると言いたい感じでしょうか。(しかし、最後はどういうことなんだ?)
で、2007年から2011年の間に、3億3千万ユーロが動物実験代替法の開発と評価に使われたそうです。思わず、飲んでいるお茶を吹きそうになる金額ですね。日本にせっかく技術力があっても、これでは勝ちようがないです。(とか言っちゃって、関係者の皆さんごめんなさい)
Staff Working Document」のほうには、不要な動物実験の回避についての報告があります。
が、ちょっと長いので、今日はこの辺りでおやすみなさい。