2008年2月、知人たちと埼玉県比企郡へ出かけた際、へその緒がついた状態の子犬7匹を保護しました。ダンボール箱に入れられて捨てられていました。

かけこみの動物病院の先生によれば、その当日朝か、もしくは前日に生まれたばかりだろうとのことです。2日後の未明、1匹が亡くなりましたが、無事6匹が育ち、それぞれ新しい温かい家庭にもらわれていきました。

関わってくださった皆様にこの場を借りて深く感謝いたします。 会計報告はこちら

全てが終わって感じることは、大変だったけれども、多くの学びがあったということです。なにより、成長した子犬たちの姿を見ることができたのは喜びでした。

けれども、やはり本来このようなことはあってはならないともやはり強く感じます。

私たちは偶然、ダンボール発見当日に授乳してくださる方を見つけることもでき、獣医療についても親しい先生方に多大なる力を借りることができました。募金もいただき、子犬たちを飼ってくださる方を探すことについても、多くの方のご協力を得ることができました。

けれども、ごく普通に生活している人が、いきなり子犬を見つけて、できることが一体どの程度あるのかとも思います。保健所への「所有者不明の」子犬の持ち込みがあとをたたないのも、こういうことなのだと思います。

寒い冬の空の下、死だけが子犬たちを待っていたあの日に戻って、このコンテンツを記録として残したいと思います。

捨てられていたときの状況

工事現場のような囲いがついている土地の前に置かれていました。(実際には工事中ではなく、放置されたような場所に見えました)

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(左)おそるおそる子犬の様子をうかがう友人 (右) ダンボールの中

子犬の世話に追われる中、管轄の小川警察署へ動物の遺棄(動物愛護法違反)として通報しましたが、「捜査できない」ことを理由に、告発の受理を断られました。

目撃者がいるなど、ある程度「誰であるか」の証拠・手がかりがあれば、即受理されるそうです。

本来、その捜査をするのは警察であり、市民が証拠を集めなければ受理されないというのは全くおかしな話ではありますが、以下に犯人の手がかりになるものを掲載いたしますので、お心当たりの方はぜひご一報いただければと思います。

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証拠品

子犬たちがくるまれていたボア裏地のベストです。サイズは女性ものかもしれません。でも 男性でも着られると思います。
(タグの印刷された文字がすでに落ちてしまっているのでサイズなどははっきりわかりません。)
これを着ていた人が捨てたか、もしくは実際に捨てたのではなくても、家族などの可能性が高いと思います。

子犬たちは7匹捨てられており、その頭数・重量(体積)からして母犬は大型犬に近い大きさの犬ではないかと思われます。 (黒か茶かも?) 犬のおなかが大きかったのに子犬がいない家ということになりますが、1、2匹は手元においているかもしれません。子犬たちは雑種ではありますが、なんらかの純血種の血が混じっているような風情です。

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子犬たちが入れられていた段ボール箱です。よくある箱ですが、わりと真新しい状態でした。子犬を捨てるために中身を出したのではないかとすら思ってしまいます。

なかなかこれだけの情報では、いくらインターネット時代とはいえ犯人につながるモノではないとは思いますが、もし万が一、お心当たりありましたらご一報ください。

メールをするのはためらわれる方は、是非、犬に不妊手術をすればもうそんなことはしなくてよい、遺棄は犯罪だとその人へ伝えてください。

その際、「最近は警察に通報する人もいるのよ」と一言脅してください。
母犬の状態、飼われ方を心配している人も多いです。

こんな小さな命が捨てられることのないように…

どうぞよろしくお願いします。