今年のイグノーベル賞は、心臓移植を受けたマウスにオペラを聴かせると長生きすることを見つけた帝京大医学部チームが受賞したそうですね。
これ、ものすごく侵襲度の高い実験なので、全然笑えないのですが。ある意味、動物実験委員会を通ったのが不思議なくらいのレベルですが、海外でもそのあたりは突っ込まれないのでしょうか。(疑問疑問疑問疑問疑問疑問…)
しかも授賞式の着ぐるみのネズミがかわいくないんですよね[もうやだ~(悲しい顔)]
……という重大な問題はとりあえず横に置いておくとして、何でこの研究がイグ・ノーベルなのかというのを考察してみると、
「ネズミにオペラ聞かせるなんて、バッカじゃないの[exclamation×2] アハハ[exclamation×2]
って意味ですよね、フツーに考えると。
(すごいネズミ差別じゃーありません?[がく~(落胆した顔)]
そして、さらに深い人は、
「そんなの、人間でやらなきゃわかんないじゃん[exclamation×2] アハハ、意味ねー[exclamation×2]
と思ってますよね。
よく、これで受賞を喜べるなあ~とか思って、かなり不思議なんですけど(笑)
(あ、やっと笑えた)
しかも、共同通信配信の「時の人」の記事を見ると、
「認めてくれる人たちがいる。やっていることは間違っていないんだと思えた」
とまで述べていらっしゃるのですが、ある意味全然中身は認められてないと思うので、ちょっとビックリ……。
そして興味深い記述が続きます。
英オックスフォード大に留学、マウスで無数の移植実験を行った1990年代。術後、実験室のどこに置くかによってマウスの生存日数に違いが出ることに気付いた。「術後の環境に原因があるんじゃないか」。実証のため、移植後のマウスに音楽のほか地下鉄や工事現場の音、雑音を聴かせて地道な実験を重ねた。
いや~、もう、これは動物実験のデータの正確性そのものに根本的な疑念をわかせる発言なんですけど、先生!!
(ていうか、変な音、聞かせないで!!)
しかも、
人間でも同じことが起こるかは分からない。だが、脳に対するポジティブな刺激が”延命”に関わっている可能性はあると見る。

 「(人間の場合も)生きなきゃいけないと頑張る人は長く生き、自暴自棄になり諦めた人は早く死ぬという印象を臨床医は持っている。『病は気から』はうそではない」
とまで言っている。
もう、そこまで悟ったら動物実験の辞め時だと思うのですが。
どうか、人間のためになる、人間のデータをとってください。
……それにしても、人間の音楽療法なんかがトンデモ扱いで、ネズミなら「科学」になるってのは、本末転倒というか、「アホですか?」と言いたいですよね、このサイエンスとかいう世界に対しては。
あ。
だからイグ・ノーベルなのかもしれませんが。
そこまで笑ってたらすごいな。
納得(笑)