先週の日曜日、お寺で開かれた生命倫理の集まりに行ってきました。
誰がどういう発言をしたということを書いたりするのは禁じられているのであまり詳細は書けませんが、下記に報告がアップされているのでぜひご覧ください。
今回は臓器移植をめぐる人間の欲望がメインでしたけど、次回は生殖医療だそうです。
正直、「あっ!」という間に終わってしまったので、びっくりしました。「欲望」というテーマは、誰しもが日々直面していることなので、話は尽きないのだと思います。
【特別編】「生命と身体を巡る人の欲望追求はどこまで許されるか 〜宗教学者と医学者に聞く」
http://www.tkfd.or.jp/research/project/news.php?id=1157
ちょっとだけ感想的なことを言ってしまえば、お医者さんがヒューマニズムという言葉を出しているのがやはり印象的でした。
私の頭の中では既に「人間中心主義」の訳語に置き換えられている言葉ですが^^;、そうなる以前の若いころ、お医者さんのヒューマニズムの安売りのせいで、かえって私たちの健康が損ねられているのでは?と考えていたのを思い出しました……。(そこまで言うかですが)ヒューマニズムもどこまで追求するかの問題はついて回ると思います。
そして、さらに上を行くトランスヒューマニズムのキーワードは、ちょっとビビります。科学で人体改造を目指すことがすばらしいとは思えないけど、本気でそういうことを目指すべきだと考える人たちがいるんだなあ・・・と。
西洋的と言ってしまえばそれまでだけど、これだけ動物でいろいろ試されている状況を見ると、日本人の中にもその辺抵抗ない人はたくさんいるんだろうなと感じます。結局つきつめて考えれば、人体は優良に改造されるべきだと思っているとしか考えられないことを平気で言っている人はたくさんいると思います。(そしてそれが、動物いじりの肯定に向かっている)
関係ないけど、Transhumanismの言葉を最初に使ったのは、『すばらしき新世界』を書いたハックスリーのお兄さん、ジュリアン・ハクスリーらしい。(WWFの創設者の一人でもある)
へえ~~~
確かに、『すばらしき新世界』も若干誤解されているような気がするのだけど、あれは、科学技術で制御された未来社会を単にディストピアだと言っている小説ではないです。
この自然のままの人間の生も暴力や苦痛にまみれており、それを「野生状態、素晴らしい」と受け入れるのかどうかということを突き付けている小説だと思います。誤解を恐れず言えば、未来社会のほうが素晴らしいと言っていると解釈しても許されるのでは?と読後に思いました。(今思えば、まさにTranshumanism!)
その八方ふさがり感によって結末に絶望するんだと思うのですが……。
例によってかなり話それすぎで収拾がつきませんが、こんなところで☆

進撃の巨人(10) (講談社コミックス)

進撃の巨人(10) (講談社コミックス)

  • 作者: 諫山 創
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/04/09
  • メディア: コミック

これもある意味、人体改造なのかな~? 早く結末が知りたい☆(もはや煩悩)←フィクションは好き