今日流れてきたメルマガ「日経バイオテクONLINE Vol.1884」は、タイトルが「製薬協がヒトiPS細胞を使った安全性試験でコンソ設立」。
お? コンソって、コンソーシアムのことだよなあ? これはなかなか幸先のいいニュースなのでは!?と思い、読んでみたところ、
「実用化という観点で言えば再生医療よりも、創薬・安全性研究にiPS細胞の開発を進めるべきであるというのが結論」
「既に、iPS細胞創薬は現実の課題となりました」

などの華々しい文言が踊っています。
そして、製薬協(日本製薬工業会)が、iPS細胞由来の心筋細胞、神経細胞、肝臓細胞を安全性試験に利用できるかを確認、新薬開発に応用できるかどうかを実験的に検証し、将来展望も含め提言するコンソーシアム「ヒトiPS細胞応用安全性評価タスクフォース(TF-5)」を今年7月に立ち上げるのだそうです。
エーザイ、帝人ファーマ、武田薬品など20社の製薬企業が参加。
宮田編集長も、えらく喜んでらっしゃいます。↓
 「何よりも嬉しいのは、だいたいこういった公定法に影響を与えるコンソーシアムはまず、米国や欧州で創られ、それを見て我が国が慌てて整備するが、TPPの如く、先行する国家やコンソーシアムに結局は標準化の主導権を握られてしまうという轍を、今回は践まなかったということです。是非とも、我が国の製薬企業の底力を見せて、世界のiPS細胞を活用した安全性研究のスタンダードを提案願いたい。我が国だけで力んでみてもしょうがないので、是非、海外の業界団体やC-PATHなどの団体とも連絡を取って、事業を成就していただきたいと期待しています。」

ん~ 関心が偏っている私には、まさに動物実験代替法が轍になってるとしか思えないのですが^^;、もう動物愛護がどうとかではなく、ヒトを科学する視点から、どんどん変わっていくのかもしれないですね。