はじめて学ぶ生命倫理: 「いのち」は誰が決めるのか (ちくまプリマー新書)

はじめて学ぶ生命倫理: 「いのち」は誰が決めるのか (ちくまプリマー新書)

  • 作者: 小林 亜津子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2011/10/05
  • メディア: 新書

「はじめて学ぶ」とあるだけあって、とてもわかりやすく生命倫理にかかわるテーマを説明している本でした。目を引いたのは、「種差別」の問題も取り上げられていたことです。
アニマルライツの立場から見ると論考は不十分に感じるかもしれないですが、でも、「人間が『人間の命は大事だ』と感じるのは自分が人間であるからにすぎない」と気が付くことは、まず第一に必要なことではないかと思うので、こういったわかりやすい本でこのテーマが取り上げられているのはとてもありがたいことだと思いました。
子どものころに、飼っていた動物の死を体験した話が本の冒頭に書かれていたのも、何となく納得です。