カテゴリーEの動物実験は、動物にとってもっとも苦痛度の高い実験です。
国動協(国立大学法人動物実験施設協議会)の「動物実験処置の苦痛分類に関する解説」によれば
麻酔していない意識のある動物を用いて,動物が耐えることのできる最大の痛み,あるいはそれ以上の痛みを与えるような処置。
とのことですから、相当苦しい・痛い実験ですよね。
しかし、実際にはこのようなカテゴリーの実験でも、「動物実験委員会の承認を得た」という口実のもとに行われているのが現実です。
特に日本は、EUとは違って自分の施設の動物実験委員会で審査すればOKな上に、動物実験委員会の姿勢・レベルには施設ごとに相当ばらつきがあると思われますし、アメリカのように薬剤で苦痛が除去されていない実験に使われた動物の数や実験内容を国に報告する義務もありませんから、かなりノーチェックな状態です。
「ちゃんと審査していますよ!」との声が聞こえてきそうではありますが、では審査すればカテゴリーEの実験は行ってよいのでしょうか?
もし、市民がその動物実験計画を審査したら?
そんな面白い取組みをするサイトをご紹介します。
市民の審査結果は、問題のある動物実験委員会に対して提出されます。
皆さん、ぜひ応援してください!
市民による倫理委員会(リンク切れ)
http://www13.plala.or.jp/microcomp/POEM.htm
「毒性試験のケース」からリンクされている動画は……
日本からの依頼で、オハイオの動物実験委託施設で行われた動物実験とのことです。