問題になっていたアイオワ州デモインの研究施設、「グレート・エイプ・トラスト」(大型類人猿トラスト)のボノボ7名のうち1名が先週亡くなったとのこと。
Bonobo Dies at Troubled U.S. Ape Center
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/11/bonobo-dies-at-troubled-us-ape-c.html
Great ape dies at troubled Des Moines center
http://www.desmoinesregister.com/article/20121108/NEWS/311080042/-1/spritesheet_x.png/Great-ape-dies-troubled-Des-Moines-center?nclick_check=1
名前を見ると、亡くなったのはパンバニーシャ(26歳)とあります。
ん? それって、カンジの妹なんじゃ……!?
と思って、本を引っ張り出してきたら、著者はスー・サベージ・ランバウ。

人と話すサル「カンジ」

人と話すサル「カンジ」

  • 作者: スー サベージ・ランバウ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 単行本

こっち↓の記事で、ボノボの世話をちゃんとやっていなかったとして、休職させられたと書かれているのも、スーザン・サベージ=ランボー。
Iowa Bonobo Sanctuary Mired in Controversy
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/09/iowa-bonobo-sanctuary-mired-in-c.html?ref=hp
当たり前ですが、同一人物ですよね orz
グレート・エイプ・トラストでは去年12月に従業員が大挙して辞め、今年9月、元従業員など12名がボノボたちに差し迫った健康・生命の危機があるとして、トラストに対する公開状を出していたとのことです。
http://chimptrainersdaughter.blogspot.jp/2012/09/former-employees-others-urge-board.html
http://chimptrainersdaughter.blogspot.jp/2012/09/BonoboHope.html
本当のところは知る由もありませんが(書かれているところによれば)、妄想もあって偏執的になってしまった研究者のおかしなふるまいが不満で続々人が辞めるけれども、組織は資金調達のために有名人である花形研究者にポストを与えたままにするので辞めた人が連絡取り合って公開状で世間に実態を暴露、怒りのどんでん返しをやったということでしょうか、ざっくり言うと。(長いよ)
本当にそういう状況なら、まあ休職に追い込めてよかったのではないでしょうか。(アッサリ) ←どれだけすばらしいことを書いていても、結局動物実験に使っているのは変わりないので、この辺アッサリな反応を示す私。
日本だとなかなか「動物」福祉だけでは追い込めないかもですよね。
もともと毀誉褒貶激しい方なのか、お年を召されたのか知りませんが、こういう状況って、耳の痛い研究室や保護団体があるのでは?と思ったりもします。生身の動物がいるのでは、退職勢の堪忍袋の切れ方も半端ないことでしょう。
時系列で経緯などが載っているブログです。
http://chimptrainersdaughter.blogspot.jp/2012/09/BonoboHope.html
■亡くなったパンバニーシャ