多数の動物を犠牲にしなければならなくなった欧州の化学物質規制、REACHですが、そのせいで反対の声も大きく、動物実験を最小限にするための施策について、かなりの条文が割かれています。その割には、遅きに失しているのではないか?とも思いますが、ECHA(欧州化学品庁)のサイトに、動物実験に関するページが公開されたとのことです。
Animal testing under REACH
http://echa.europa.eu/chemicals-in-our-life/animal-testing-under-reach
よく、「あらゆる化学物質が動物実験されているんだ!」とおっしゃる方がいますが、「だったらデータ出してみろ」の世界が、このREACHです。
医薬品や化粧品・部外品など、ヒトが直接摂取するもの、体につけるもの等は、確かに動物実験がされてきましたし、データも存在するはずですが、工業製品に使われているような化学物質は、動物実験のデータがないものがごまんとあるそうです。
だからこそ、新たに動物実験が必要という話になりました。人間が昔から使ってきたような自然由来のものでも動物実験しろというのは、ばかげているとは思いますけど。動物のデータはしょせん動物に過ぎませんしね。
ほかの方法での立証について、どこまで認められるかを含め、REACHにおいて、いかに不必要な動物実験を避けるかをまとめたガイドブックは、こちらです。↓
ECHA Practical Guide “How to avoid unnecessary testing on animals”