前日まで非常にやきもきしましたが、本日28日、
10:00~ 衆議院 環境委員会 
13:00~ 衆議院 本会議
15:00~ 参議院 環境委員会
の順で、動物愛護法を改正する法律案が、全会一致で採決されました。
現時点ですでに問責が出されてしまったので、明日もどうなるのやら?という状況になってきているそうですが、一応29日参議院本会議で成立の予定です。
すでに知られているとおり、動物実験については、一切改正なしという非常に残念な結果となってしまいました。
しかし、衆参の環境委員会で読み上げられた決議(衆議院は委員会決議、参議院は付帯決議)には、以下の内容がもりこまれていました。
「実験動物の取扱いに係る法制度の検討に際しては、関係者による自主管理の取組及び関係府省による実態把握の取組を踏まえつつ、国際的な規制の動向や科学的知見に関する情報の収集に努めること。また、関係府省との連携を図りつつ、3R(代替法の選択、使用数の削減、苦痛の軽減)の実効性の強化等により、実験動物の福祉の実現に努めること。」
決議はあくまで国会の意見であり、法的拘束力はないですが、行政が今後動物愛護法を運用していくにあたって、配慮が求められる項目となります。ここに実験動物についても入ったので、ほっと胸をなでおろしました。
それから、衆議院の環境委員会で行われた意見表明では、民主党と国民の生活が第一が、実験動物の取扱について、これからも議論をつないでいく必要性や、取り組みの必要性について明言したのに対し、公明党は、業界の自主管理路線を支持する内容(つまり、法律による規定は要らない)となっていました。
ここは相当の温度差です。
参議院の環境委員会では、4会派から質疑があり、みんなの党と共産党が、動物実験施設の把握等の問題についてポイントをついた質問をしていました。
議事録が公表された時点で、また詳細にご紹介したいと思っていますが、それまでは録画でどうぞ。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&u_day=20120828
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
今回、実験動物については、法律は何も変わらなかったけれど、議論は決してこれで終わりではないし、これまでの議論が全てダメになったわけではないとも感じました。
つらつら思い出すに、2年前に環境省の小委員会の議論が始まったときに、実験動物についての項目が入っていたことすらものすごい一歩前進だったので、驚いて小躍りしてよろこんだわけですから…(いや、ほんとに踊ったわけじゃないよ、例えね、例え)、あれを思い出すと、今回法改正は成らずとも、かなり議論の土台みたいなものはできてきたように感じます。
残念ながら、今回の改正のための議論でも、深い議論ができてきたとは言えないと感じるので、今後もっとディープな議論ができる環境が作られていくといいなあと感じます。
ちょっとへとへとで文章もろれつが回ってないような気がしますけど、とりいそぎの投稿でした。