土曜日に、標題のシンポジウムへ行って来ました。
バイオハザードは、自然環境への影響のみならず、人の生命・身体に直接に係わる重大な問題なのに、けっこう一般の関心は低いですよね。やはり活動に専門性の高さを要求されるからなのでしょうか。だからこそ、直接専門に活動されている方々のお話を聞くことができる機会に、もう少し人が集まってもよさそうなものですが…。
カルタヘナ法にしても、感染症法にしても、国の論理は市民保護の方向には向いていないので、これからの活動戦略としては自治体への働きかけが重要だといったお話などは、まったく動物愛護法(実験動物福祉)の話と重なるものがあり、いろいろな意味でとても勉強になりました。
そして……少し話はそれるのですが、バイオハザード予防市民センターの会報「バイオ時代の人権と環境」を1部いただいたら、書評欄で本庄重男さんが『犬部』と『のこされた動物たち』を紹介されていたんです。
本庄さんは、つくばの霊長類センターの所長をされていた方ですが、『犬部』絶賛のこの書評には、思わず現役で動物実験(特に犬の)にかかわる皆さんに読んでもらいたい…!と思わせる何かがありました。
といっても、別に動物実験のことなんて何も書いていないので私の勝手な思い込みなわけですが、ただ、今までの書評欄では特に動物愛護にかかわる本は紹介されていないようなので、ちょっと注目の書評ではあるかなと思います。熱烈にお勧めされていますので、研究者の方も、そうでない方も、ぜひお読みください。

([か]8-1)北里大学獣医学部 犬部! (ポプラ文庫)

([か]8-1)北里大学獣医学部 犬部! (ポプラ文庫)

  • 作者: 片野 ゆか
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2012/04/05
  • メディア: 文庫