ご報告が遅くなってしまったのですが、先日ご紹介した環境省への陳情のあと、4月25日、厚生労働省へも化粧品の動物実験の廃止を求める陳情を行いました。
対応くださったのは藤田一枝厚生労働大臣政務官です。私たちの話をたいへん真摯な姿勢で聞いてくださり、また、今後についても大変希望の持てるお話をしてくださいました。政務官は、やわらかい語り口の中にもきりっとした強さを感じさせる、大変すてきな方でした。
ちなみに、現在、厚生労働省の政務三役5名のうち、3名が女性とのこと。その中のお一人に直接お話を聞いていただく機会を得ることができたのは、本当にうれしく思います。環境省に引き続いて、同席してくださいました福田衣里子議員に改めて御礼申し上げます。
私たちの要望事項:
1)化粧品・医薬部外品の動物実験を廃止へ向かわせること
2)動物愛護法の理念にのっとり、動物実験の代替へ向けた省庁横断的な枠組みを構築し、国として総合的にこの問題に取り組むこと
要望書は、環境省のときと同じく、以下の団体の連名です。
動物実験の廃止を求める会(JAVA)アニマルライツセンター(ARC)ストップ・アニマルテスト!キャンペーンヘルプアニマルズあしたへの選択/Choices for Tomorrow (CFT)さよなら、じっけんしつ株式会社ラッシュジャパン
当日は、ラッシュが署名を提出しました。環境省へ提出した分とあわせると、約1万7千筆。オルタナが記事を書いてくださり、なんとYahoo!ニュースに記事が掲載されています。
報道:
ラッシュジャパン、動物実験の禁止求めて署名1万7000筆集める
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120426-00000308-alterna-soci
ちなみに、今国会では、ストップ・アニマル・テスト・キャンペーン!も、化粧品の動物実験禁止を求める請願署名を国会に提出しました。
詳細は参議院のホームページをご参照ください。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/seigan/180/yousi/yo1800938.htm
そして、化粧品の動物実験関係は、ニュースが続きます。
陳情の翌日だったので大変驚いたのですが、4月26日、厚生労働省から
「皮膚感作性試験代替法及び光毒性試験代替法を化粧品・医薬部外品の安全性評価に活用するためのガイダンスについて」
なるものが発出されました。
これについては、5月15日の「化粧品の動物実験を考える院内集会」で厚生労働省とJaCVAMからお話を伺う予定ですので、お話いただけるものと思います。ぜひご来場ください!
さてこの話題、なかなか盛りだくさんになってきましたが、タイミングとしては日本の動物愛護法改正以外にもうひとつ、来年2013年に、EUで予定されている化粧品の動物実験の完全禁止があります。EU域内で行う化粧品の動物実験は2009年にすでに禁止されているところですが、取引(輸入)の禁止については現在除外規定があり、それも含めた完全禁止を確実に2013年に迎えるために、海外の団体は、いまキャンペーン真っ盛りでもあります。
以下のリンクなどもぜひご参照ください。
[ひらめき] LUSH「FIGHTING ANIMAL TESTING(化粧品の動物実験反対)」アクション:
http://www.lushjapan.com/contents/n_animal/
海外の団体の署名へのリンクがあります。
英語ですが、LUSH UK特設サイトでも署名を集めています。
[ひらめき] また、こちらはBUAVの国際キャンペーンサイト、Cruelty Free International
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[ひらめき] PETAからは最新の話題として、中国も動物を使わない試験法を初めて承認する最終段階に来たというニュースが。全世界的な取り組みが必要な問題なので、とってもうれしいニュースです。
China to Approve Non-Animal Cosmetics Test
http://www.peta.org/b/thepetafiles/archive/2012/05/07/china-to-approve-first-non-animal-cosmetics-test.aspx?c=ptwit
[ひらめき] サイトに化粧品の動物実験についての歴史的な映像の翻訳を掲載しました。
ビデオ「Inside Biosearch」翻訳 ~バイオサーチ社の動物実験~