4月24日、アメリカで、実験用チンパンジーを保護するための「大型類人猿の保護と費用削減に関する法律」の初の公聴会が開かれたそうです。法案は、昨年上院と下院に提出されたもので、
・大型類人猿を用いる侵襲的な研究を段階的に廃止する
・侵襲的な研究のための大型類人猿の繁殖と輸送を禁止する
・国の資金で飼育される500以上のチンパンジーをサンクチュアリへ引退させる
といった内容です。
Chimpanzee bill receives first hearing
http://blogs.nature.com/news/2012/04/chimpanzee-bill-recieves-first-hearing.html
「ネイチャー」によると、元グラクソスミスクラインのワクチン研究者であるマーティン・ワッサーマンという人は、公聴会で、「この法律によって10年間で3億ドルの節約になる」、「チンパンジーはモデル動物としては劣っている」等の意見を述べたようです。「今や、他の手段がある」とか、「チンパンジーとヒトは遺伝子は95-98%同じだが、ヒトの病気は必ずしもチンパンジーで同じように起きるわけではない」とか、挙句の果ては「侵襲的な動物実験において、不必要なチンパンジーの利用が将来にわたって起こらないようにするためには、この法案の通過が欠かせない」とか、この人、ほんとに元研究者?みたいな。
まあ、他にもいろいろ意見はあったみたいですけど。
この法案について今までブログにあまり書いてこなかったようなので、ちょっとご紹介してみました。
HSUS:
Chimps Deserve Better Campaign
PCRM:
chimp_header.png
Project R&R:
RR_noIcon.png