※5/8、翻訳を追加したのに伴い、少し内容を修正しました。
Pさんからの情報によると、4月24日、韓国のテレビのニュース番組で動物実験に関する映像が流されたそうです。日本からのせいか、動画を見ることができないのですが、びっくりです。日本のテレビだと、この話題、タブーなのに。
MBCニュースデスク 集中取材:無分別な動物実験はどこまで?
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MBCニュースデスクは、Wikipediaによると韓国文化放送(MBC・韓国2大メジャー放送局のうちのひとつだそうです)の看板ニュース番組だそうですよ。そんな番組で、すごいな。
しかも動物実験センターの職員が、「動物にも苦痛がある」とか言っていて、動物保護団体の人が「動物保護法で、動物実験施設には動物実験倫理委員会をつくることになっている。そして必ず必要か議論しないといけない」とか言っている。さらに実験動物学会の人が「代替法がたくさんある」と言う。
これって、何だか日本と逆ですよね。
何で(^^;?
そりゃ、日本の動物保護法(愛護法)は、まだそのレベルに達していないから、そもそもそんなこと、言うこともできませんが~~~。
[ひらめき][ひらめき][ひらめき]翻訳を追加しました![ひらめき][ひらめき][ひらめき]
Pさんが翻訳を送ってくださいました。ありがとうございます。以下、ご紹介します。

【アンカー】

今日(4月24日)は「世界実験動物の日」です。
最近は無分別な動物実験を自制しようという声が高くなっています。
キム・ソンミン記者が動物実験の実情を集中取材しました。

【VTR】

ウサギが目を閉じられないまま苦しんでいます。
化粧品が目に与える影響を実験するため、マスカラとアイクリームを数回に渡り重ね塗った結果です。
ヘアスプレーの毒性を実験するために、せまいケージにウサギを閉じ込めスプレーを吹き付けます。
ウサギは立っていることができません。
新しい化粧品を一つ作るのに、多ければ数百匹の動物が犠牲にされます。
サル、犬、ネズミ等、種類も多用で、全世界では一年に6億匹、国内だけでも一年に6百万匹が使用されています。

【インタビュー】 キム・ヨンラン/実験動物センター職員

「動物も人と同じ感情を持っているので、実験をすると、ある程度のストレスを受けることがあります。」

ところが、このように動物実験をしても、人との一致率は平均20%あまり。
このために、人の生命と直結している場合ではないかぎり、あえて慣例のように動物実験をしなければならないのか?という批判も少なくありません。
検証技術が発達しながら、昔のように必ずしも生きている動物を使う必要がない場合も少なくないからです。

【インタビュー】 イ・ウォンチャン/動物保護 市民団体KARA

「動物保護法を見ると、動物実験倫理委員会を動物実験機関に設置するようになっています。その過程を経て、透明に、どうしても必要な実験なのかそれを論議して・・・」

このような趨勢に歩みを合わせ、動物実験なしで化粧品を作る会社も登場してきました。

【インタビュー】 ハン・ソンヒ室長/コーデルインターナショナル

「既に安全性が確保されている成分を使用したり、どうしても必要な場合には動物の組織を培養したり、細胞実験を通して、不必要で残忍な動物実験をせず・・・」

EUでは、来年から動物実験を経て作られた化粧品の販売を全面禁止することにしました。
このため、最近、ヨーロッパの化粧品関連に使われる実験動物は、3万8千から7千に減りました。

(※注:ヨーロッパ域内で行う化粧品の動物実験は2009年に禁止されていますが、最新の統計が、まだ2008年のものなので、このような表現になります。ただ、2008年は化粧品だけだと5,571匹です。日用品もふくむと7千くらいになるのですが、3万8千匹時代は化粧品と日用品が分かれていなかったので、条件を合わせたのだろうと思います。)

【インタビュー】 パク・ジェハク理事長/韓国動物実験学会

「国内で開発されている代案方法がたくさんあります。屠畜場から摘出した牛の眼球を利用したり・・・」

どうしても必要な場合の動物実験を、やみくもに反対だけすることはできません。
しかし、動物の犠牲を最小化し、生命の崇高さを改めて反芻する努力も、明らかに必要のようです。

MBCニュース、キム・ソンミン