アメリカのギャラップ社の世論調査というのは定評があるらしく、日本でも「ギャラップ調査」として知られているそうです。
その会社が、毎年決まった事柄について、「道徳的に許容できるか/間違っていると思うか」を尋ねる世論調査を行っているのですが、その項目の中には、「動物を用いた医学試験」と「毛皮の購入・着用」という質問も入っています。
近年の結果をグラフにしているサイトがあって、見事に2つがシンクロしていて面白いな~と思ったのでご紹介します。
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ギャラップ調査の元データはこちらです:
http://www.gallup.com/poll/1681/Moral-Issues.aspx
グラフの出典はこちらです:
Morality Under the Microscope: Fur and Animal Testing
http://www.humanespot.org/content/morality-under-microscope-fur-and-animal-testing?destination=node%2F4252
このシンクロは、当たり前でしょうか^^; いずれも動物イシューですもんね。
でも、動物実験と毛皮が同程度というのは、少々驚きます。
アメリカの世論調査で「動物実験必要ない」の割合が高いのは、庶民が「今でも十分な医療を受けられないのに、これ以上動物を使って研究しても仕方がない」と感じていることに原因があるのかな?と勝手に想像していたのですが、これだけみると完全に動物の問題としてとらえられているように思います。
しかし、出典の記事は、「動物擁護の団体は、世論に影響を与えていないのではないか」という懸念を示していますね…。
確かに、毛皮はちょっと低すぎじゃないでしょうか…。
日本だと、「毛皮は許容できない。必要ないし。でも動物実験はね」という人が多いように思うので、少し不思議な感じもしますが、結局は、「必要かどうか」はモラルとは関係ないということなのでしょうか。
ちなみに、ここ2、3年の記事のリンクです。2010年の記事には、最もジェンダー差があるのはアニマルライツ関係の質問だという分析があって、苦笑します。もう、日常の実感としてわかりますから、それ(笑)
2011年:
Doctor-Assisted Suicide Is Moral Issue Dividing Americans Most
http://www.gallup.com/poll/147842/Doctor-Assisted-Suicide-Moral-Issue-Dividing-Americans.aspx
2010年:
Four Moral Issues Sharply Divide Americans
http://www.gallup.com/poll/137357/Four-Moral-Issues-Sharply-Divide-Americans.aspx
2009年:
Republicans Move to the Right on Several Moral Issues
http://www.gallup.com/poll/118546/Republicans-Veer-Right-Several-Moral-Issues.aspx