またまた昔話なのですが……動物実験関係のテキストでときどき引用されている昭和49年の世論調査、インターネットでも見ることができるんですね。旧動管法の所管が、旧総理府だった時代に行われたものです。
「動物の保護に関する世論調査」
http://www8.cao.go.jp/survey/s49/S49-11-49-12.html
Q8 〔回答表〕犬やねこなどの動物を実験の材料として使うことについて,あなたはどう思いますか,次のような2つの意見のうち,あなたのお考えに最も近いものはどれでしょうか。

(50.9)  (ア) 人間の役立つことだから,麻酔などにより苦しませないようにすれば,動物を実験の材料として使うこともやむを得ない
(23.1)  (イ) 人間の役に立つこととはいえ動物を実験の材料として使うべきではない
(18.1)  一概に言えない
(7.9)  わからない

(計100)
23.1%、つまりほぼ4分の1の国民が「人間の役に立つこととはいえ動物を実験の材料として使うべきではない」と答えていることになります。
さらに、明確に「やむを得ない」としているのは、実に半分だけ。
もし「使うべきでない」という人が過半数を超えたら、私たちは動物実験を止めなければいけないと書いている研究者の方もいました。
今だったらこの数字はどうなるんでしょうね…。むしろ減るのでしょうか。昭和49年って、今より公害・薬害問題がリアルだったような気がしますしね…。
それか、昔の方が動物実験に対して世論があったのかな。海外からの批判も聞こえてきていただろうし…。
この設問は、次の世論調査からは消えてしまいました。