うわ~ん、すばらしい。
Animal Welfare Institute(AWI)というアメリカの団体の会報最新号(Spring 2010)に、サンクチュアリや一般家庭に引き取られた実験動物たちの記事がありました。
しかも4ページも割かれてるんです♪ ブタ、犬、ラット、猫、羊、馬の写真が載っています。
馬の写真は、栄養学の研究に使われていた馬がサンクチュアリに着いて、喜んで転げまわってる写真です。ほんとに別天地に見えたんだろうな。
全訳をする時間も技量もなくて申し訳ないのですが…ざっとご紹介。
最初に出てくるンクチュアリは、Kindness Ranch。ホームページはこちらです。
http://kindnessranch.org/
このサンクチュアリの設立は2007年とのこと。犬、猫、馬、豚、羊を動物実験施設から譲り受け、新しい家庭を見つけるためのリハビリを行っているサンクチュアリです。
研究施設というのは、行っていることをとても秘密にしたがるものだし、非難や反発を恐れているので、使っている動物を正式に譲渡するプログラムに踏み切るのはしぶしぶのこと。地元のシェルターやサンクチュアリ、レスキュー団体などよりむしろ、個人を選んで直接譲渡することを好む研究所もあります。研究施設へ働きかけを始めても、努力が行き詰ることもあります。けれども、いったん関係が築かれれば、匿名性や秘密を守ることがこの手の連携のいしずえになります。
次に出てくるのは、Cascade Beagle Rescue-East。この団体には、実験用ビーグルの譲渡部門があり、いままでに75匹のビーグル犬に新しい家庭を見つけたそうです。
http://www.petfinder.com/shelters/NJ433.html
実験の目的で生産されたビーグルたちは、「野生児」のようなもので、たとえばボウルから水を飲むことすら初めての経験です。階段にも不慣れだし、家の中を自由に歩き回ったり、しつけられたりすることにも慣れていません。
でも、こういった犬たちは手がつけられなくて家庭では飼えないというのは神話だと、一蹴しているんですよね、この団体の方。
また、繁殖業者のところや研究施設にいるときから、社会化やエンリッチメントを通じて訓練されていれば、一般家庭への移行がスムーズに行くとも書かれています。(なるほど><!)
続いて紹介されているのは、コロラド大やデューク大の譲渡プログラムについて。動物を飼ったことのない人には渡さないとか、感染症の実験に使った動物はアダプションできないといった話。
最後に、かかわりを持った動物に感情的つながりを持つ実験動物技術者も多く、世話した動物たちが実験施設の外の新たな生活に身を転じることに深く勇気付けられるものだ、ともありました。
私のホームページ、「さよなら、じっけんしつ」も、本当はこういうところを目指したかったのだよなぁ~と、ちょっとホロリとくる記事でした。
このブログを書いている時点ではまだサイトに掲載されていないのですが…アップされるとしたらここだと思います。
http://www.awionline.org/ht/d/sp/i/217/TPL/Quarterly/pid/217