16日に、環境省中央環境審議会動物愛護部会(第25回)を傍聴してきました。
次の動物愛護法改正へ向けた審議会がいよいよ始まったわけですが、初回の16日は、見直しの主な課題について認識を共有するために、事務方からの説明に多くの時間が割かれた感じでした。あとはスケジュール案の公表も。愛護部会の下に小委員会を作って、そこでの議論が月1回ペースで行われます。
報道は、もっぱらペット葬祭業の規制に注目しているようですが、見直しの主な課題として提示された案は、これまで愛護団体などが要望してきた内容をかなりカバーしているのではないかと感じました。司法警察権を検討することまで入ってましたし!!(しかも「アニマルポリス」という説明つき^^;)
そのほかにも、いくつか画期的なことがあったと思います。
かなり主観に基づいてますが・・・
(1)副大臣出席でした。すごーい! 愛護部会って、最初の頃は傍聴していなかったので知らないのですが、もしかして初めて?? なんだか重要法案みたいですよね、きゃ♪ (いや、動物にとっては最重要法案なのではありますが)
(2)実験動物について。「動物愛護管理法見直しにおける主要課題(案)」の中に、届出制等の規制の検討が盛り込まれていました。いよいよですね。じ~ん(;;) 
(3)いきなり、資料に市民団体の請願や要望書が添付されていた・・・。これも異例のことでは!?
(4)二酸化炭素での殺処分について、たとえば10頭なりを濃度管理のできないところで殺処分するのは「安楽死ではないという認識で」とはっきり言っていました。いままではCO2は意識喪失を伴うので安楽死というのが環境省の見解だったのでは!? どうしたんだっ、すごいぞ!?
などなど・・・
その他、環境省のサイトにアップされると思いますが、主要課題の一覧は要チェックです。
ただ、ひとつ、これは後退では・・・?と思ったのは、「犬猫以外の小動物等での説明義務事項の緩和の検討」とあるところです。ハムスターなどを販売するときに、小売店が「いちいち時間をかけて説明してられないよ!」ということらしく。前回の改正のときから業界団体はそういっていましたが、でも子どもが買うからといって、サインまで省くことにするのはいかがなものでしょうか? (むしろ親から署名をもらってほしいくらいでは?)
ということで、最近ペットショップでネズミさんなどを購入した経験があるゲッシラーの皆様、お店がどんな対応だったか教えていただけないでしょうか。また、署名が必要なことに対してどう思うかも教えてください。よろしくおねがいしますm(_ _)m
上記(2)については、いろいろ書きたいこともありますが、長ーく長ーく長ーくなりそう(そしていらんことまで書きそう?)なので、止めました。
2012年の通常国会まで、とても長ーく感じますが、審議会が回り始めると「早い!」のが現実です。皆様、気を引き締めてまいりましょう。
追記:
環境省のサイトに資料が掲載されました。
中央環境審議会動物愛護部会(第25回)議事要旨
http://www.env.go.jp/council/14animal/y140-25.html
資料4 動物愛護管理法見直しに向けた議題(案)
資料5 動物愛護管理法見直しに向けたスケジュール(案)