先日、「初期のアニマルライツの詩が発見された―マウスの嘆願」という記事を見ました。
Early Animal Rights Poem Discovered: A Mouse’s Plea
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=126051517
237年前に、ねずみの気持ちになってこんな詩を書いていた人がいたなんて、ちょっち感動してました。しかも批判されてる相手は、酸素を発見したとされるジョセフ・プリーストリーですもんね。同時代にこういう視点があったとは。(というか、プリーストリーがこんなに平然とたくさんの動物を使っていたとは知らなかった。有名人というだけでそんなにひどい気持ちは持ってなかったんじゃないかと勝手に想像しちゃったりするけど、単なる思い込みですね)
でもちょっと調べてみると、別に前から知られた作品みたいで。作者のアンナ・レティシア・バーボールドも、無名の人ではなかったみたいだし。
「ねずみの嘆願」についても触れられている日本語で書かれた論評(PDF):

クリックして007.pdfにアクセス

Wikipediaの「アンナ・レティシア・バーボールド」の項目の翻訳:
http://trans-aid.jp/viewer/?id=8394&lang=ja
詩の全文(印刷されたページの画像が載っている):
The MOUSE’s PETITION
http://www.rc.umd.edu/editions/contemps/barbauld/poems1773/mouses_petition.html
バーボールドについてのサイトから(英語):
The Mouse’s Petition
http://people.cohums.ohio-state.edu/sacchi2/Barbauld/Mouse.html
http://people.cohums.ohio-state.edu/sacchi2/Barbauld/MousePolitics.html
もうちょっと調べたいところですが、このあたりを読むと、純粋に動物の権利を主張したというより、政治的主張を比喩的に表したとみるべきなんでしょうかね。(少し残念だけど、そうなのかもしれない)
それにしてもやっぱり、なぜマウスやラットが実験動物として使われるようになったかって、単に捕まえやすい身近な害獣だったから定着しただけですよね。どう考えても科学的を装った理由は後付けに思います。