イギリスの動物実験に関する世論調査の最新版が、Ipsos Mori(イギリスのマーケティング・世論調査会社大手)のサイトに掲載されました。2008年にとったアンケートです。
Animal Experimentation Study
http://www.ipsos-mori.com/researchpublications/researcharchive/poll.aspx?oItemId=2463
Humanespot.orgに掲載されていた要約によると……
・動物福祉の立場で動物実験に反対しているのは、イギリス人の4分の1余りです。
・動物実験をいかなる形の研究であってもすべて禁止するべきだと考える人は17%で、1999年の26%から減少しました。
・動物実験に関わる人々に対し、アニマルライツの組織が、資産に損害を与えたり、いやがらせの手紙を送ったり、身体的な暴力をふるったりすることを許容できると考えるのは、1%です。
・下記のようなものなら動物実験を受け入れられると考えられています。
 医学研究のため(75%)
 動物が不必要に苦しまない場合(74%)
 致命的な病気のために行われているもののみ(53%)
 代わりになる方法がない場合(70%)
・45%の人が、人間に害をなすような化学物質の試験のための動物実験を受け入れようとしており、野生生物や環境に害をなす化学物質を試験するための動物実験を受け入れるとした人は40%でした。
動物実験に対する人々の意見は、2007年の調査時とだいたい似ていますが、若干の違いもありました。
・規制体系が信用できないと考えるイギリス人は、2007年の35%から2008年の30%に減りました。
・イギリスには動物実験を管理する厳しい規則があるようだということに「同意する傾向」があったのは、2008年では51%でしたが、2007年に同様に考えた人は46%でした。
・動物実験に関する規則が十分に実行されているかどうかについて中立な立場をとったイギリス人は、2008年では15%でしたが、2007年は19%でした。
・科学者は実験に使われている動物に不必要な苦しみを与えてはいないということに「強く」同意した人は、2008年では10%に減りました。2007年には15%でした。
—-ナンチャッテ翻訳、以上—-
ウーン、動物実験反対の世論は少し後退しているでしょうか? 
ただ、この調査が始まった1999年は、ハンチントンライフサイエンスの衝撃内部映像が公開されてからまだそれほど年月が経っておらず、SHACが誕生するなど、イギリスの世論が激しく盛り上がっていた頃なので、その頃に比べれば落ち着いてきたというだけではないかと思います。2005年頃から横ばいに見えますし・・・
それにしても、4分の1が動物実験に反対で、いかなる動物実験も禁止されるべきだと考える人が17%もいるなんて・・・すごいですね(@@;
いや、日本だって調査したらわからないぞ~? なーんて、負け犬の遠吠えしてみたりして・・・。