週刊東洋経済のサイトが疫学の重要性についての記事を載せていました。
[位置情報] なぜ公害・薬害を繰り返す、医学界の暗部を告発する
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/3c3c2de85e19bfe96b6d08f9b2e31f97/page/2/
面白そうなタイトル~!と思って読んでみたら、意外にも動物実験について触れられていました。
(海外の論説なら意外ってことはなくて当然出てくる話かなと思うけど、なぜか日本人が語ると意外な感じがしてしまう。 アレっ?? それくらい語られることが少ないってことでしょーか?)
疫学は、実際に人体で起きた病気のデータを病気になっていない人のデータも含めて集め、汚染物質や薬剤といった病気の原因を突き止めたり、どの程度の確率でそれが病気の原因となっているのかを調べる研究方法だ。たとえば、人に対する発ガン物質では、いくら動物実験でシロとなっていても、クロを示す疫学データがそろっていれば、それは人体における発ガン物質として分類される。
ふむふむ[猫]
大阪の大気汚染訴訟や水俣病裁判を調べてみると、公害の人体への影響が問題なのに、原因者側についた医学者が動物実験の結果が必要だと主張したり、そもそも疫学的な方法論がまったく無視されたりしていたのだ。
[目][exclamation]
ありがちだけど……ここのあたり日本のひどいところがいろいろ書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
そして極めつけは…
そもそも疫学がここまで認知されていない理由は、日本の医学部教育にある。いまだ動物実験が中心で、人間を対象とした科学である疫学を教える場は非常に少ないからだ。
おおーっ、キターーーっ! やっぱり[exclamation][exclamation][exclamation]
それにしても、欧米でも、疫学が急速に発展したのは70年代なんですね。ということは、動物実験反対運動の盛り上がりとやっぱり相互に関係あるのかな?
まあそこのところは横に置いておいたとしても必要な研究手法だと思うから、もっとこういう分野に陽が当たってほしいのですが…
でも往々にして、お金になる分野が君臨したりするものですよね。本当は、そういう営利なところに対して「こんな問題あるよ」って歯止めをかけることにこそ公的資金が投下されるべきだと思うのですが……なぜか逆なばっかりに、とばっちりを受ける動物たち。
世界はなんて、弱いものに不利にできているんだ…。