化審法改正、参議院の本会議も通過しました。成立です。
経済産業委員会では、動物実験代替法のことも盛り込まれた附帯決議が採択されました。
動物実験をすることを求めている分野の法律でこういうことが起きたのは、画期的、前代未聞のことではないでしょうか。
うれしいです。じ~ん(;ω;)
附帯決議には強制力はないけれど、でも国会の意思表示なのだから、運用面でフルに生かされることを祈っています。

化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議
平成二十一年五月十二日
参議院経済産業委員会
十 試験に要する費用・期間の効率化や国際的な動物試験削減の要請にかんがみ、定量的構造活性相関の活用等を含む動物試験の代替法の開発・活用を促進すること。
また、国内外の法制度で明記されている動物試験における3 R ( 代替法活用、使用数削減、苦痛軽減)
の原則にかんがみ、不合理な動物実験の重複を避けるなど、3 R の有効な実施を促進すること。

うっ、はっきり「動物試験削減の要請にかんがみ」って書いてありますね。これ、すごく大事なのでは・・・。
なんとなーく、「安く早く試験したいからvitroの試験法開発してるんですよ、動物のためじゃないですよ」的な態度が感じられるとき、ありますからね・・・ 
ちなみに、衆議院の附帯決議でQSARについて書かれている部分は下記の通り。

七 事業者による自主的な化学物質管理を推進するため、化学物質管理を担える人材の育成及び研究機関の充実に努めること。また、大学及び大学院における定量的構造活性相関(QSAR)の手法、計測、リスク評価及び管理に関する専門家育成の検討に加え、学校教育における化学物質に関する教育内容の見直しを図ること。