歴史を変えた100匹の犬

歴史を変えた100匹の犬

  • 作者: サム ストール
  • 出版社/メーカー: 創土社
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本

ライカ ― はじめて宇宙に飛んだ、いや、飛ばされた犬。実は、ライカは宇宙に打ち上げられた後、数時間後には(おそらくストレスから)死んでいた。
「時間がたてばたつほど、あの犬にかわいそうなことをした、という気持ちが強まります」と旧ソ連時代のロケット研究者オレグ・ガゼンコは言っています。「宇宙開発のためなら犬の命を奪ってもいいとは、どうしても思えないのです。」
ブラウン・ドッグ ― 動物の権利を主張する運動に火をつけた犬として紹介されています。ロンドン大の生理学教室でこの犬が生体解剖され、その様子が潜伏調査されたのは、実に1903年。その解剖が問題だと糾弾された生理学教授が、動物実験反対の団体を告訴して勝利。しかし、世論がはげしくこの判決に異議を唱えて、動物実験の賛成派と反対派が対立…市民が建てた犬の像を医学生が打ち壊すという話が載っています。
ひえー、100年前からイギリスはこんなことしてたのか。根深い対立ですが…日本はどうして実験だけが入ってきて反対運動は入ってこなかったんだろう?
ほかに紹介されている話は実験犬の話じゃないですけれど。知っている犬、知らない犬、ほーっ?という話が面白いです。
ライカについては、こちらのページが詳しいです。
(「オレグ・ガゼンコ」で検索したら、このページしかヒットしませんでした)
http://spacesite.biz/ussrspace.dog_raika.htm