今日仕事帰りに、これ↓に行って資料だけもらってきました。
研究評価委員会 第1回「高機能簡易型有害性評価手法の開発」(中間評価)分科会の開催について
https://app3.infoc.nedo.go.jp/gyouji/events/BE/Project_Evaluation/Project/JG257/nedoevent.2008-10-16.5640746324/
行ったら、座長は[0]野さんだし、代替法学会の人たちがチラホラ。あらー、やっぱり公開部分は全部聞きたかったかしらね?
CDでデータをいただけるというリッチ(?)な傍聴でしたので、「実用化の見通し」の部分だけコピぺいたします。緑字は勝手に注釈。
※これはあくまで研究した側のプレゼンであって、NEDOはこれから、この研究に対して評価を行うわけです。そのための資料です。2月に親委員会があって、3月に見解が出るそうです。
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Ⅳ.実用化の見通し
研究開発項目① OECD-TG化 
⇒OECDのテストガイドラインでの採用を目指すという意味。めざせ世界制覇!(←おおげさ)
標準的試験プロトコールの事業者への普及
→ 自主的化学物質管理への活用
バリデーションを通じて
想定主要ユーザである
試験機関にPRできる!
⇒代替法の開発をするときに、いろんな研究機関に試してもらって評価に参加してもらえれば、実用化されたときのための宣伝にもなるぞ、イシシ!ってこと。
・発がん性予測のためのBhas42細胞による形質転換試験(96ウェル法)については、予備バリデーションを平成18年度から実施しており、平成21年度には本格的なバリデーションを実施して本事業終了までにはOECD-TGとして提案したい。
・発光細胞による催奇形性・免疫毒性予測法についても、OECD-TG提案に向けて平成21年度にバリデーションを開始する。
研究開発項目②-2 国立遺伝学研究所のHPからDBを公開
⇒DBは、データベースの略でっす。
→ 有害性の発現メカニズムの解明の基盤となる
→ 新たな有害性評価手法開発のための知的基盤となる
・開発された遺伝子発現データセットにより、既存化学物質の28日間反復投与試験に係わる既存の膨大な「言語による記述的要素」のやや多い毒性学的情報に、「計算可能な数値的要素」からなるトキシコゲノミクス的情報を関連づけられることが可能となり、新たな視点からの有害性評価手法開発のための知的基盤を提供し得る。
⇒これは直接に代替法になるというよりは、代替法開発のための情報提供的な準備みたいなものですね。
・得られた遺伝子発現データは、先ず広く社会で使えるようなシステムとして編集・編纂し、順次、国立遺伝学研究所から公開する。
・既存化学物質の有害性評価DB(国立衛研、NITE等)に、国立遺伝学研究所で公開する成果DBとのインターネット上の直接リンクの構築を依頼する予定。これにより、膨大な従来の毒性学的知見と本事業で取得・開発するトキシコゲノミクス的知見の融合と相互の円滑な連携的発展が図れる。
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培養細胞を用いた有害性評価手法の開発
実用化の見通し
「発がん性予測試験法」については、いち早く実用化への見通し(OECD-TG提案)を得つつある。
一方、「催奇形性予測試験法」「免疫毒性予測試験法」についても、マーカー遺伝子の選択を終了し、発光細胞株の樹立段階にあることから、OECD-TG提案に向け、平成21 年度にバリデーションを開始する。しかし、本プロジェクト終了時の平成22年度までに、OECD-TG化に向けた国際提案を成すことは難しく、平成23年度以降の予定となろう。
プロジェクト終了後も着実な「実用化見通し」への推進を果たすためには、平成23年度以降も何らかの形で本プロジェクトへの支援が必要と思われる。
⇒変な研究(って何だ?)にお金出すくらいなら、こっちに回してほしいな~[もうやだ~(悲しい顔)]と思った次第です。