事前申し込みは必要なく、先着40名までしか入れないと書かれていたので、ダメしてと思いつつ行ったら、ぜんぜんOKでした。昨日の食品安全委員会傍聴。傍聴席に座ってた人は行政関係の人もけっこう多そうで…それを除くと消費者サイドの人は何人来てたのかなという感じ。昨日は、新開発食品専門調査ワーキンググループ(体細胞クローン家畜由来食品)の第2回だったんですけど、平日昼間になるとなかなか一般の人は行けませんよね…。
食品安全委員会は、いつもいろんな会合をやっていて、どれもそれなりに聞いてみたい感じはするんですが、逆に多すぎて選べずにいて、傍聴に行くのは初めてです。「LD50はいい試験法」なんて言い放ってたから(;;)、あんまりいい印象はないんだけど、一応国民の安全のため(だよね?)に開かれているはずなので、どんなものかなと。でも、なんで入るのにいちいち荷物チェックなんてあるんでしょうね(@@?。しかも金属探知機鳴ってても別にスルーだし。はぁ?とか思いつつ、まぁそんなことは置いておいて、行ってきました。
流れとしては、前回出た質問事項に厚生労働省が答えて、先日の説明会の報告があって、あとは専門参考人(別に悪いことした人ではアリマセン)3名の発表があって、それに質疑応答という感じでした。
せっかくタダで専門的な話をわかりやすく聞けるチャンスだというのに、また睡魔が襲ってきてマジで困りましたが(つまらないわけじゃないんですぅ~、、たぶん)、そんな中でも山場(?)かな?と思ったのは、クローン動物のエピジェネティクスについてのお話。
DNAのメチル化の話で、遺伝子をオンにしたりオフにしたりがどうのこうの云々というお話の後に、言い回しは微妙に違うかもしれないですが、
座長:「DNAのメチル化で、安全性を見ることができますか?」
専門参考人:「いや……それはできません。」(キッパリ)
というやり取りがあったんですよね~。ちょっと会場内に「ズリッ」という音が聞こえたような気が~~~違うかな~(^□^; あはー。「動物の健康をどうモニターするかということには使えるかもしれないが」とのことなので、食べた人にとっての「安全性」まではちょっとねーというのはあるんだろうなと思いました、はい。(そういう意味では、そもそも普通の牛肉だって「安全」かどうかってどうなのよ!?って思わなくもない)
それと、その専門参考人の方の話によると、まずクローンが作れるということ自体がありえないくらいの話なのだそうです。実際に作れるということは、ランダムではない何かがあるのだろうけれども、でも理論上はありえないとのことでした。(それくらいナニな技術だと私には聞こえちゃうんですが、そういう意味でおっしゃっていたかどうかはわかりません。)
「初期化」と言われていることも、そういう現象が実際にはあっても、「では厳密に何が初期化か?」というと、逆に何が起きることかと定義させれば、それは誰も答えられないだろうという話でした。
私は委員&専門参考人の方のバックグラウンドや立場をあんまり知らないで行ってしまったので、今ひとつまだ消化不良ですが(要勉強)、印象としては「これだけわけのわからん技術じゃ、安全とかまでははっきり結論が出せるわけがないよね~」という感じでしょうか…。
もちろん、そういう結論につながりそうな会話はまったくなかったですけど。
先日の説明会のときは、「もう国はGOさせるつもりだな!!」と思いましたけど、昨日の話だけを聞いたら、この技術は「なんだかクローンができてしまっている」程度のもので、まだ本当に研究段階に過ぎないし、安全性がどうこう言う段階ではないような印象でした。いまの段階だったら、これで「安全」とか結論が出たらびっくりだなぁ、という感じ。
しかし、そもそも食品安全委員会は食品として安全かどうかしか守備範囲でないので、倫理問題とかは入ってこず、そのあたりは不満です。
他の専門参考人の人のレジュメに、「生命の根源を見極めようとする生命倫理に立脚した敬虔な研究姿勢」という文言が書かれていたのですが、なんだかやっていることと矛盾しているように聞こえました。
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