動物実験の代替試験法として新たに開発された試験法は、実際に使えるかどうかの評価を行わなければ、公式な試験法として採用されることはないわけですが、そーゆー評価に、EUではECVAM、アメリカではICCVAMという機関がかかわってきました。
以前は、「日本にはそういう機関もないし、いったい代替法が公式に採用される日は来るのか……」なんて思っていたわけですが、2005年、日本にもようやっとJaCVAM(日本代替法評価センター)ができ、今度は「JaCVAM、いったい何をやってるのかなぁ~」と思っていたのですが……この11日月曜日、JaCVAM主催のセミナーがあって一般人も参加OKということなので出向いてきました。
午前中は、ECVAMから女性がきて、ECVAMの役割などについてまず講演。それからJaCVAMについて、どういう体制で何をやっているかのお話。最後に環境省の化学物質審査室の人がOECDのテストガイドライン作業グループの議長をやっているとかで(へー)、OECDテストガイドラインの開発ってどういうふうに話が進むの?などの話をされていました。
JaCVAMは、ホームページをいよいよ作るらしいので、そこでバリデーションとピアレビューの進行状況などもわかるようになるそうです(期待。だって今、これだけだし……http://www.nihs.go.jp/phar/5shitsu/index.html)。JaCVAM自体は「海外の組織と比べちゃいかん…」という規模とはいえ、代替法学会にバリデーション委員会ができてからスムースになったという話などもあり、今後に期待しましょう、皆様。
ところで、OECDテストガイドラインは、私、サイトかブログのどこかにの代替法採用状況の一覧を載せていたと思うのですが、古くなってるかもですねーとか思っちゃいました。スイマセン。でも、代替法も開発されるけど、新しい動物実験も採用されているので、「えーっヽ(´・`)ノ」とやっぱり思ってしまいました。
この日は、子犬の授乳があるので午前中しか参加しませんでしたけど、午後はコメット・アッセイについてのセミナーだったそうです。聞けなくて残念でしたが、でも英語だし、いてもしゃーねーかというのも半分。ハンティントンライフサイエンスと三菱田辺製薬の方というのをぜひお顔拝見したかったですけれども、はい。