先日、理化学研究所が主催した「次世代生命体統合シミュレーションソフトウェアの研究開発」についてのシンポジウムを聞いてきました。


最初目にしたときは、「なんのこっちゃらハテ?」。難しそうなタイトルですが、要するに「スーパーコンピュータの性能もぐぐーんと右肩上がりに上がってきてるから、何に使いましょうかねぇー? あ、そうそう、ライフサイエンスの世界だったら、今まで分子レベルとか、細胞レベルとか、組織レベルとか、それぞれのレベルでこまごまとコンピューターシミュレーションしてたのをガツンと統合して、なにか人体全体のシミュレーションとかできないか、研究してみましょうヨー」ということだったんですよ!


別にそれが動物実験の代替になるとかなんとか、そういう話が出たわけではないのですが、なんだか「あー、こうなってきたら、もう動物使わない時代が来るわぁー、きっと!!!」くらいの、とっても明るい気持ちで帰ってきました。(もちろん、この結論は気が早すぎるわけですが(^^;)


すごくとっつきずらいタイトルだったけど、それぞれの分野で研究してる人の話もわかりやすくて、平日昼間に専門家オンリーみたいな雰囲気だったのはもったいなかったのではないかと思いました。(たぶん、広い分野に話がまたがっているので、専門が違ったらお互い通じないような言葉は避けられていて、わかりやすかったんだろうな。大事なことだぁ。)


質疑応答では、「何か一つの病気のモデルを作るとか、具体性があったほうがいいんじゃないか」みたいな質問が出ていたけど、アタシはそんなみみっちぃターゲットは嫌っ。


すごくたくさんの数の研究者がかかわって、日本の最先端の技術力(とお金)を使うんなら、何か一つの病気にだけにしか使えないようなものは止めてほしいぃー。もう動物を使って試さなくてもよくなるような、ザ・人体シミュレーションシステムを作ってー!


ちなみに、スーパーコンピュータの性能を数字で表すときに、以前はよくテラ(tera)の単位を耳にしたけど、もう時代はその上、ペタ(peta)にまで行くそうです。ぐーぜんだけど、あのPETAとつづりが同じ(笑)。