今日は2日目。報道をネットでチェックしてみると、やっぱりサイエンスアゴラって「科学って楽しい♪」みたいなイベントなんですねぇ・・・。うーん。


科学コミュニケーションって、そういうことなのかな? 科学のいいとこ宣伝係? ご理解下さい? 「科学ってこんなにすごいでしょ、だから税金から研究費いっぱいもらいますよ」「動物だってじゃんじゃか使わせてもらいますよ」っていう宣伝は、もう私、ウンザリざんす orz


有名な研究所の出しているりーーーっぱなパンフレットや広報印刷物も、かなり食傷気味。(こういうのをもらって帰ってきて、その後で30年前のデザインかと思うような動愛センターのチラシとかを見ると、ほんとに悲しくなる)


ボールペンも一体何本持っていることやら……(←文句言うなら、もらうなよ!)


それで、今日は研究における不正行為関係のイベントが2つもあったんですけど、午前中はスッカリ寝ていて行けませんでした(T_T) もー、自己嫌悪・・・。


午後のほうのイベントは、本音で語るというところが目玉で、ブログに書いちゃいけないこともあるみたいで(笑)けっこう面白かったのですが、まだまだ本音トークにはなってないだろうという話でした。(へー)


論文の抜き打ち検査制度を提案している方がいて、なるほど!と思いました。今は、問題が出てから大学が委員会を設けたりして調査していますけど、そういう調査を普段から適当にサンプルを抜き取って行うというわけです。確かにそれなら低コスト・低労力で高い抑止力が期待できそうな気がします。


もうひとつ、「へー」と思ったのは、研究費が使いづらいという話はよく聞くけれど、公の制度としてはかなり改善もされてきている様子だったことでした。でも、「そんなことはみんなわかっているけれども、それでもどうにもならないんだ」と怒っている人もいて……。


その場では「へーそうなんだー」と思って、質問も思い浮かばなかったのだけど、でもよく考えてみると、どうして公の制度は改善されてきていているのに、現場では不正をしなければ研究費が使えない状況があって、それを改善できないんだろうなー? そこが一番一般人がわからないところなのかも。


その理由を実際に研究室にいる人が明確に言語化しないで、「大学ってそういうものなんですよ、わかってくださいよ」といわれても、やっぱり一般市民を納得させるものではないんだろうな。(と帰ってきてから思ったりして)


組織というのはそういうところがあるものだからなんとなく想像はつくけれど、でもそれでも組織一般論の話なのか、科学者コミュニティーの中だから起こることなのか、もうちょっと具体的な分析が必要なのかも。


一般市民は、研究費の不正のほうに関心が強くて、論文捏造等の不正にはそれほどでもないのではないかという話もあったけど、でも個人的には「そかな?」と少し疑問も感じたかなぁ~


つまり、市民にとってはどっちの不正もあんまり区別はなくて、結局は同じことなんじゃないかなと……。「なんだ、悪いことしてるじゃないか」っていう。


私とかの場合は、「動物を犠牲にしておいて、さらに嘘つきだったなんてっ!」ってところで怒りが加速するわけですが……。いやはや。