動物愛護部会があって、基本指針案の前回のものに修正が入ったものが出てきました。7月にはパブコメにかかるとのことです。ほんとは、今日終わってすぐにでもだったらしいのですが、いろいろ指摘されたこともあり、文案の修正が入るようなので、すこし予定より遅れるかもということでした。


それで、案についての議論は、全体的にやはり動物愛護についての考え方の部分に時間を割かれてしまって、肝心の具体的な施策についての10項目をそれぞれ深く話し合うということが行われなかったのが残念です。考え方もかなり書き込んでくれている感じがしますし、大事ではあるのですが・・・。


びっくりしたのは、まだ審議会も終わっていない時間で共同通信が記事を配信していることですが、捨てイヌ・ネコ半減といった目玉商品(?)も、実際には環境省が出してきた素案に書かれているというだけで、議論されて決まったわけではありませんでした。


現在でも、犬の殺処分数は毎年減少傾向にあり、本当に10年後に半減でよいのかなど、きちんと議論をするべきではなかったかと感じます。(過去の10年でもほぼ半減に近く減っている~。国のリリースにだまされないように?) 


こういった非常に重要な点についても時間が割かれていないのだから、他は推して知るべし・・・ではないでしょうか。いくら時間をかけて議論しても(皆の考え方が違って)まとまらないだろう、という意見も出て、確かにそうかも・・とも思うのですが。


それにしても、収容期間の延長についても入っていなかったし、遺棄や虐待についても「防止」という抽象的な表現で、具体的に何をするのか書かれておらず、取り締まり的視点は入っていないです。


また、案を見る限り、産業動物がいよいよ俎上にのぼってきた感がありましたが、基準の改定だけでいいのではないかといった牽制球も入ったので、大幅に減らされないか心配なところです。基準の改定は、国際的な動きが確定するまで待つということだったので、またかなり延期になるのではないかと不安になりました。


実験については、3Rとは何かの説明がプラスされるくらいでしょうか。いまの法律だったらこれが限界というか、書き込んでくれているほうなのかなぁ・・・という気も。(最近あきらめムードか?orz)


指針は10年モノですが、その間に法改正もある(はず)なので、きっと(かなり、ぜったい)書き換えが必要になるよなぁ・・?とか思いながら聞いていたのでした。