また聞いてきました。今回は、のっけからマスコミに「圧力」かける発言があって、およよー!? これこれこういう書き方をするななんて、そんなことを指定していいのかしらん??


とはいえ、その記事を見ると……「行動規範作り難航」と書いてある。うーん、確かにワタシ的にも「難航」という感じはしなかったけれども……むしろ意見を出し合っていて、一部の委員しか発言しなかったどこかの作業部会より、良い感じ。ただ、それでも「学術会議的にはこうこうなので、こうしましょう」という方向性は、むしろ決まっているように感じてしまいましたが……。


きっと記者さんは、いつも省庁関係の根回し済み審議会を聞いているから、多少意見を出し合っていたりすると難航しているように感じてしまうんだろう。いろいろ傍聴しに行くようになって、「なぁんだ、新聞記事って審議会が元ネタになってるのがけっこうあるんだな」と思うようになりました。それで、記事には、ここまで話が決まったようには聞こえなかったのに……なんてことが書かれていたりする。オフレコとか省庁からのリークとか、いろいろあるんでしょうね。(新聞社の都合のよい解釈、なんてのもあるんだろう)


……と、話がそれましたが、それにしても、いやー、「ブログに勝手なこと書くな」って言うのかと思って焦りましたよぉ(笑)


それで話し合いとしては、科学者憲章は別に作業部会をつくってそこで検討することになり、この会議では行動規範を検討するということで、たたき台について議論がありました。どうしてもやっぱり、国民からの信頼を得ること、そのためには科学者の自律的な行動規範が必要で……という、「規制イヤイヤ論」が根本にあるので、どうも「動物実験と同じだ」と思ってしまうのですが、たしかにここは科学者コミュニティーなのであって、外からの規制などに関しては文部科学省の特別委員会のほうに期待するべきなのかもしれません。こちらはまだ具体的には何も公開されていないみたいだけど、始まったらやっぱり聞きに行きたいな。


それとどうしても疑問に思ってしまうのは、不正について疑いを持ったり見聞きしてしまったりした場合、各研究機関に受け付け窓口があって、そこに通報しろというのは、やり方として正しいのかどうかっていうところ。どーしても、告発されている本人と、機関そのものが癒着している可能性を懸念してしまいます。とくに大学の名物先生みたいな人だったら組織の自浄作用がはたらかないんじゃないか、などなど想像してしまう……。


やっぱりアメリカのORIみたいに、独立の機関がそれを受け付けるべきではないかと思います。(あそこも人手不足ですべての告発を調査しきれているわけではないそうですが。) この辺りの、第三者機関みたいな話は、第3回はあんまり話が出ませんでした。(各組織に窓口を作れ、という話以外) この委員会も1年はメドだが、その後は状況によって(解散もありうる)という話だし、なかなかそこまではできないっていうのが結論??


それにしても関係ないのですが、終了後傍聴者の名簿をほったらかしにして丸見えにしているの、いったい個人情報保護とか考えているのかしらん、お粗末……と思ったら、私以外は全員、内閣府、文科省、理化学研究所……といったご公務系か、マスコミかどっちかでした(たしか)。みんな仕事で来てるからプライバシーなんてないのか~。でもあ~た~し~は~?? (←そういうお前が見てるんだよ(笑)) それにしても、もっと市民がこういうことに関心を持つべきではないかと思ったりもするのでした。(平日だから難しいけど) 


ちなみに、会議日程はこちら。
http://www.scj.go.jp/ja/info/plan/index.html